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イドと鼠

 

例え話の架空の都市みたいに

空を飛べるわけでもないのに

夢や希望 溢れてもないのに

毎日踏み荒らされるテリトリー

覚えのない妬み僻み舌打ち

 

さよならもなく

また1人死ぬ

助けも乞わず

また1人死ぬ

涙の毒で

また僕が死ぬ

また僕が死ぬ

また僕が死ぬ

 

もういっそほんとに、

なんて思うことは許されないらしい

窮屈だ

 

どうしたって同じなら

ドブ啜ってでも生きる

どうぞ消費してみろ

 

画面の外へ意識は置いていった

僕の住所どこにあるの?ジーザス

後悔なんて置いていった

やけに空気が気持ちいい

いつの間に吐いて縋って飛んでいった

今日撒いた餌に喰らいつくCITY GIRL

昨日も明日も千年後も

変わらない街の景色

 

乾いた息を吸う度にもどかしくなる

受け入れられる事がどれほどのことか君にはわからないだろう

生まれ育つ町に住む人の数より増えた支持者の味

マイノリティはもうマジョリティだ

苦しんでいたし苦しめていた

誰かの賞賛すら耳が痛いような毎日がただ過ぎていた

この景色は底辺から見た時よりも荒く絶景

腑抜けた感情で保つ原型を今壊す為手に取る名声

いつまで経っても積もる廃点 何かを待っても変わらないって

枯れかけたって芽は枯れない

弊害すら上がってく為の通過点

見下ろしてた街角

でも見上げてたいんだあの場所

まだまだ吐き出し足りないよ ずっと

 

画面の外で僕は叫んだ

誰かの為なんてばかばかしいな

どうせヘブンは行けないでしょ?

だったら派手にやるだけ

乾いた喉に指を突っ込んで

嗚咽まじりで吐き出すユメは

妄想さえも飲み込んで

変えていく街の景色

 

あなたの音

 

交わるはずがなかった旋律が

今、心臓を貫いて響いた

生涯何度賭けたって

辿り着けない何処まで

行けるだろ?

退廃とした現実で

いくら叫んでも

皆がする白い目

分からないなんてイカれてるんだ

こんなにも綺麗なのに

形亡きイドと鼠

 

だからこの街に生きる

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